縦書きの本でアルファベットを横書きにする方法

縦書きで本を作っていると、英単語や数字を入れた部分だけ文字が縦に倒れてしまい、読みにくくなることがあります。これは設定ミスではなく、縦書き本文の中に横書きの文字が混ざるときに起きる自然な現象です。ムゲンブックスでは、横書きにしたい文字を専用のタグで囲むだけで、その部分だけをきれいに横並びに直せます。ここでは、その仕組みと手順を初めての方にも分かるように説明します。

縦書きにするとアルファベットや数字が倒れてしまう理由

ムゲンブックスの編集画面では、文字はすべて横書きで入力します。ところがPDFデータにすると、本文は縦書きに組み直されるため、英単語や数字といった本来は横に並べたい文字まで、一文字ずつ縦に倒れて表示されてしまうことがあります。

下の画像は、PDF内で英字が縦に倒れてしまっている例です。意味は通じても、読み手には少し読みづらく感じられます。

PDF内で英字が一部縦書きになってしまう例
※PDF内の文字が一部縦書きになってしまう例

こうした「倒れてしまう文字」だけを横向きにそろえる仕組みが、これから紹介する[yoko][/yoko]タグです。

[yoko]タグでアルファベットを横書きにする手順

やり方はとてもシンプルで、横書きにしたい文字を[yoko][/yoko]で挟むだけです。タグそのものはPDFには表示されず、囲んだ文字だけが横並びに整います。

1. 横書きにしたい文字をタグで囲む

本文の編集画面を開き、横向きにそろえたい文字の前に[yoko]、後ろに[/yoko]を入力します。たとえば「ABC」を横書きにしたい場合は[yoko]ABC[/yoko]のように囲みます。

編集画面で横書きにしたい文字を[yoko][/yoko]で囲む例

2. 囲み忘れ・閉じ忘れがないか確認する

開始タグ[yoko]と終了タグ[/yoko]は必ずセットで使います。どちらか一方が抜けていると、横書きにならなかったり、タグの文字がそのまま残ってしまったりします。横書きにしたい範囲がきちんと挟まれているか、入力後にもう一度見直しておくと安心です。

[yoko][/yoko]で正しく囲まれている状態の例

3. もう一度PDFデータを作成する

タグで囲んだら、再度PDFデータを作成してください。タグはPDF上には表示されず、囲んだ部分だけがきれいに横並びになります。

横書きにしたい代表的なケース

どんな文字を[yoko]で囲めばよいか迷ったときは、次のようなケースを目安にしてください。いずれも「2文字以上をひとまとまりで横に読ませたい」場面です。

  • 英単語・英語タイトル:「[yoko]Mugenbooks[/yoko]」のように、ひとつの単語として横に読ませたいとき。
  • 複数桁の数字:「[yoko]2026[/yoko]年」のように、年号やページ数・金額などをまとめて横に並べたいとき。
  • アルファベットの略語:「[yoko]ISBN[/yoko]」「[yoko]PDF[/yoko]」など、大文字の頭字語を横向きにそろえたいとき。

一方で、漢字・ひらがな・カタカナはもともと縦書きに向いた文字なので、タグで囲む必要はありません。倒れて困っているのは英数字だけ、という点を押さえておくと判断しやすくなります。

うまく横書きにならないときのチェックポイント

手順どおりに進めても思うように横書きにならないときは、次の3点を確認してみてください。多くの場合、タグの入力ミスが原因です。

  • タグの記号が全角になっていないか:角かっこ([ ])やスラッシュ(/)は半角で入力します。全角になっているとタグとして認識されません。
  • 開始タグと終了タグがそろっているか[yoko]だけ、または[/yoko]だけになっていないか確認します。
  • 横書きにしたい文字だけを囲めているか:前後の句読点や余分なスペースまで含めてしまうと、見た目が崩れることがあります。横にしたい文字の範囲だけを囲みましょう。

仕上げに必ずプレビューで確認する

修正が終わったら、もう一度PDFデータを作成して仕上がりを確認します。下の画像のように、囲んだ部分がきれいに横並びになっていれば成功です。

[yoko]タグで英字が横書きに整った状態のPDF例

英数字が縦に倒れてしまうのは珍しいことではなく、タグひとつで誰でも直せる部分です。気になる箇所を見つけたら落ち着いて囲み直し、最後はプレビューで全体を見渡して、読みやすい一冊に仕上げていきましょう。

この記事を書いた人

ムゲンブックスサポートチーム