「スパイ」の真実 の表紙
昭和・平成

「スパイ」の真実

著者
山口晶
ISBN
978-4-8150-2778-0
発売日
2021年8月4日
ページ数
80ページ
出版社
デザインエッグ

内容紹介

1945(昭和20)年8月6日午前8時16分、激しい光を放ち広島に原爆が投下された翌々日の8月8日、ソ連は日本に宣戦布告をした。これは、昭和20年の米英とのヤルタ秘密協定で、南樺太の返還、千島列島引渡しなどを見返りとして、ドイツ降伏後2、3カ月後に 対日戦参加という取り決めに基づいていた。ソ連は4月(昭和20年)に日ソ中立条約の破棄を通告したが、条約によばれ破棄通告後1年間は有効という取り決めであり、その限りではソ連が条約違反である。そして、ソ連軍(兵員174万名)は突如「満州」に侵攻した。3方面6箇所から攻略占領し、関東軍(兵員74万名)を一挙に葬ろうとする作戦であった。

そんな中、どう攻撃や防衛を成功させるかということに役立つ情報の提供をする「スパイ」という存在がいたであろう事はなんとなくは想像がつくであろう。日本に対しゾルゲは、英米に対する政策を観測、日本軍部の実際的役割、戦時経済の発展の謀策、2・26事件に及ぼした諸作用の研究、兵器生産力・製造工場石油貯蔵所などの生産拡充方策の資料・規模の詳細入手など、困難な任務がこの組織に課せられていた。

しかしそのスパイ活動には、戦後まだ記されることのなかった事実があったのだ。戦犯にとられソ連に対して未だ恐れを抱きながらも語ってくれた祖父の、黒河陸軍特務機関のオロチョン部隊に任地になっていたときの事を書いていこうと思う。オロチョン部隊とは一種の謀略部隊である。事実上条約違反であったソ連が、満州帝国に侵入し始めたのは昭和20年8月6日午前8時であった。そのときの黒河特務機関の知らせから、捕虜にとられ第2悌団として昭和21年4月7日に南下するまでに至った、残酷で生々しい事実を聞き、生きることに対しての湧き出てくる力強さを感じ、現在私が存在することに感謝することにもつながった。

戦争は今も繰り返されている。現在、日本も他人事ではなくなってきてきるように思う。20世紀最悪の戦争であった第二次世界大戦にも、戦後76年(2021年現在)も経った今も明らかになっていない事実はまだある。この事実を書くことで、戦争しなくてもよい世の中に少しでも近づくための情報提供になることができればと思う。

著者紹介

1984年、福岡県生まれ。
関西大学社会学部卒業。
学生時代にソフトボール選手として全国大会に出場し、卒業後はSP代理店に就職。

目次

  1. 00 はじめに
  2. 01 第一章 特務機関
  3. 02 第二章 第二次世界大戦の中で
  4. 03 第三章 真実の姿
  5. 04 第四章 日露友好へ
  6. 05 あとがき
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