キリスト者・矢内原忠雄、日本敗戦の根本原因を論ず の表紙
日中・太平洋戦争

キリスト者・矢内原忠雄、日本敗戦の根本原因を論ず

神道イデオロギイとの対決(二)

著者
若林 幹夫
ISBN
978-4-8150-2295-2
発売日
2020年11月16日
ページ数
80ページ
出版社
デザインエッグ

内容紹介

仏教者・鈴木大拙の場合、国家神道に対しては厳しく批判していながらも、融通無碍なところがあり、包容力のある精神の持ち主であることがわかります。戦時中『日本的霊性』を著しましたが、思想弾圧を受けるところまでの「批判精神」は持っていませんでした。これに対して矢内原忠雄の場合、戦前において、どこまでも「批判精神」を貫き通したところに戦闘的プロテスタントとしての面目がありました。敗戦後も本居宣長らの国学思想に対して、激しく批判し、一切の妥協を許さない峻厳な「批判精神」の持ち主でありました。矢内原は、戦後も平和運動の旗手として、護憲・平和主義の立場を貫きました。
今日、憲法第九条の改正の国民的議論を深める上において、もう一度学びなおすべき人物の一人として矢内原忠雄はどうしても取り上げるべきと思った次第です。太平洋戦争の惨憺たる敗北により、日本国民は有史以来どん底の状態に呻吟していました。にもかかわらず、厳しい試練の時代を潜り抜けた鈴木大拙や矢内原忠雄などの宗教者たちは、明確に過去の日本の在り方を批判的に検討し、日本国民の精神的改造の必要性を訴え、その具体的な指針を示していました。ここに戦後日本の「精神的原点」があったのです。

著者紹介

近現代史学習資料刊行会・代表

目次

  1. 00 はじめに
  2. 01 終戦講演① 日本精神の反省(昭和二〇年一〇月二・三日)
  3. 02 戦時下講演①「愛国心について」(昭和十七年一月四日)
  4. 03 戦時下講演②「キリスト教の主張と反省」(昭和十七年十二月六日)
  5. 04 戦時下講演③「神について」(昭和十八年一月三日)
  6. 05 終戦講演②「日本の運命と使命」(昭和二〇年十二月十二日)
  7. 06 終戦講演③「日本の傷を癒す者」(昭和二〇年需二月二三日)
  8. 07 (付録1) 塚本虎二(ラジオ講演)『新日本とキリスト教』(昭和二二年)
  9. 08 (付録2) 黒崎幸吉著『民主日本とキリスト教』(昭和二二年)             
  10. 09 (付録3) 鈴木大拙著「キリスト教の進出と宗教革命」
  11. 10 (付録4)鈴木大拙著「力の宗教、平和の宗教」
  12. 11 (参考文献)
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