絶体絶命 断末魔の日本をどうする(三) の表紙
日中・太平洋戦争

絶体絶命 断末魔の日本をどうする(三)

帝都空襲下・第八六帝国議会、憂国の国会大論戦(一)

著者
若林 幹夫
ISBN
978-4-8150-2412-3
発売日
2021年1月11日
ページ数
80ページ
出版社
デザインエッグ

内容紹介

本編は、『敗色濃厚・断末魔の日本をどうする(一)(二)』の続編である。第89議会の後半部に当たる3月11日から3月末までの国会での論戦を収録することにした。特に昭和20年3月10日は、B29・三三四機による史上最大規模の大空襲が帝都・東京を襲い、甚大なる被害をもたらした日であるから、翌日の3月11日に始まる国会論戦は、悲壮な様相を呈した論戦内容となった。さらには3月12日の名古屋大空襲、3月14日の大阪大空襲と、日本の中枢都市が壊滅的打撃をこうむる事態に至った。
 早乙女勝元の『東京大空襲ー昭和20年3月10日の記録ー』には、如何に残虐で大規模な無差別爆撃であったかが、詳しく記述されているが、にもかかわらず、帝国議会での議論が続けられていたことは驚くほかはない。
 議事録を読むと、多くの議員たちは「負け戦(いくさ)」であることを自覚していたようではあるが、当時は統帥権にかかわる軍事戦略に対する議論は一切許されていなかったことが、帝国議会の限界でもあった。それにしても、8月15日のポツダム宣言の受諾の約五か月前に、すでにこれだけの情況認識が帝国議会で確認されていたということは全くの驚きであったが、同時に多くのことを考えさせられた。
 読者諸氏にも、ぜひ熟読していただき、国家について、戦争について、平和について、人間について、政治について、歴史について、考えをめぐらせていただきたい。そして、私たちの父母や祖父母の世代が、この時代の苦悩を背負いながら、たくましく生き抜いてきたことについても、思いをめぐらしていただきたい。

著者紹介

近現代史・学習資料刊行会、代表

目次

  1. 01 まえがき
  2. 02 第一部 運命の日・昭和二〇年三月十日 ・ 東京大空襲      早乙女勝元「東京は最も苛烈な“戦場”と化した」
  3. 03 原田良次日記「ヒューマニズムへの渇望ー軍隊生活批判」
  4. 04 山田風太郎日記「日本は敗れんとするなり」
  5. 05 中村正吾日記「反官・反軍思想が瀰漫している」
  6. 06 第二部 絶体絶命・帝都空襲下、憂国の国会大論戦        小磯国昭首相演説「断じて本土上陸は許さず」
  7. 07 赤池濃議員「硫黄島の運命と我が国の存亡危機如何」
  8. 08 安藤正純議員「空襲対策に関する緊急質問」
  9. 09 真鍋儀十議員「国民と共に行こうという心持ちの薄い政府」
  10. 10 田中伊左次議員「もう戦争は、だめじゃないか」が真実の国民の声
  11. 11 参考文献と出版資料案内
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