昭和・平成
「言論の自由」は本当に「ちゃんとあった」のか(一)
田原総一朗・坂野潤治共著『大日本敵国の民主主義』に異議あり
ISBN
978-4-8150-2321-8
発売日
2020年11月23日
ページ数
80ページ
出版社
デザインエッグ
内容紹介
近代日本政治史の権威とも評される坂野潤治氏とジャーナリストとして最も知名度の高い田原総一朗氏の対談本である『ー嘘ばかり教えられてきた!大日本帝国の民主主義』を読んで非常にガッカリした。歴史に対する見方が、非常に薄っぺらである。一番納得ができなかった論点が、「昭和十二年七月の支那事変までは、言論の自由が、ちゃんとあった」(坂野潤治説)という見解である。坂野氏は現代屈指の歴史学者であるから、多くの読者は信じ込んだに違いない。
しかし私の学んできた戦前の政治史から言っても、あまりにも乱暴かつ拙劣な見解であり、その悪影響は非常に大きいと憂慮せざるを得ない。私にとって「言論の自由」こそが歴史認識の核心であり、満州事変以降、五・一五事件・・支那事変、三国同盟、太平洋戦争に至るプロセスを分析する上での最重要テーマであった。それ故にこそ、沈黙するわけにはいかないのである。
私が最も残念に思う点は、坂野説では、昭和七年から昭和十一年にかけて、苛酷な言論統制に対して命がけで抵抗し、戦った勇気あるジャーナリスト、勇気ある議会人の存在に光があてられず、これらの人々に対する敬意を持ちえなくしてしまう点である。これらの勇気ある人々こそ、我われが発掘し、学びつくさなくてはならないリベラル派にとっての精神の拠り所でもある。この坂野説に対する反論の意図をもって編集されたものが本書である。
しかし私の学んできた戦前の政治史から言っても、あまりにも乱暴かつ拙劣な見解であり、その悪影響は非常に大きいと憂慮せざるを得ない。私にとって「言論の自由」こそが歴史認識の核心であり、満州事変以降、五・一五事件・・支那事変、三国同盟、太平洋戦争に至るプロセスを分析する上での最重要テーマであった。それ故にこそ、沈黙するわけにはいかないのである。
私が最も残念に思う点は、坂野説では、昭和七年から昭和十一年にかけて、苛酷な言論統制に対して命がけで抵抗し、戦った勇気あるジャーナリスト、勇気ある議会人の存在に光があてられず、これらの人々に対する敬意を持ちえなくしてしまう点である。これらの勇気ある人々こそ、我われが発掘し、学びつくさなくてはならないリベラル派にとっての精神の拠り所でもある。この坂野説に対する反論の意図をもって編集されたものが本書である。
著者紹介
近現代史学習資料刊行会・代表
目次
- 00 はじめに
- 01 第一部 勇気あるジャーナリスト・菊竹六鼓
- 02 「言論の自由」は本当に「ちゃんとあった」のか(二)
- 03 「言論の自由」は本当に「ちゃんとあった」のか(三)
- 04 「言論の自由」は本当に「ちゃんとあった」のか(四)
- 05 「言論の自由」は本当に「ちゃんとあった」のか(五)
- 06 「言論の自由」は本当に「ちゃんとあった」のか(六)
- 07 「言論の自由」は本当に「ちゃんとあった」のか(七)
- 08 第二部 第六五帝国議会・言論の自由をめぐっての大論戦
- 09 「言論の自由」は本当に「ちゃんとあった」のか(九)
- 10 「言論の自由」は本当に「ちゃんとあった」のか(十)
- 11 「言論の自由」は本当に「ちゃんとあった」のか(十一)
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